どぶろくって何?

どぶろくは日本酒の原点

日本全国に稲作が広まり、米が水田で安定的に作られるようになった紀元前10世紀ころの弥生時代から、米をつかった醸造酒はつくられていました。当時の酒は、加熱したコメを口でよく嚙み、唾液に含まれる酵素を用いて糖化し、野生の酵母によって発酵させる「口噛み酒」でした。
やがて「麹」を用いた酒造りが行われ「どぶろく」が誕生し、現代の「日本酒」へと進化してゆきます。

どぶろくは、もろみ酒、濁り酒(にごりざけ)、濁酒(だくしゅ)、白馬(しろうま)とも言われ、各地でその呼び名は異なっていたと推測されます。
その語源は諸説ありますが、米で作る醪(もろみ)の混じった状態の濁酒のことを濁醪(だくらう)、酴醿醁(どびろく)と読んでいた転化とも伝えられています。

3世紀後半の『魏志倭人伝』には〝倭人は酒を嗜む“といった記述があることから、採集経済の縄文時代の後、水稲農耕を主とした生産経済の時代に欠かせない米は、噛むことによって形を変えた飲み物となったのでしょう。

健康効果の高い飲み物

どぶろくは、醪を日本酒と酒粕に分離する前の状態ですので、日本酒と酒粕の両方の健康効果が期待されますが、それだけではありません。通常、日本酒では、濾過や殺菌により酵素は失活し酵母などの微生物は取り除かれています。一方どぶろくでは、それらが生きたままで存在するため、一言で言うならば、麹(酵素)や酵母のパワーがそのまま作用するということでしょうか。
わたくしたちの主食である米の栄養素と、「生きた酵母の生命力」を余すところなく摂取できる「どぶろく」は、最も健康的な酒類の摂取法であると言えます。

●腸内フローラ(腸内細菌叢)の活性で健康を維持
●麹菌が作り出す元気な酵素は美白&美容効果が抜群
●酵母の力で安眠やうつ病の改善
●生きたままの必須アミノ酸で美容効果、肝機保護、体脂肪抑制

どぶろくの楽しみ方

火入れをしていないものは冷蔵保存が基本ですが、飲用する際には、温めていただくことで身体に優しい飲み物となります。
また、ジュースなどと合わせてカクテルなど、自由に楽しむことができます。

●冷たく冷やして
●日本酒のお燗酒のように
●ロックスタイルで
●炭酸割りで
●フルーツリキュールを入れて
●ジュースで割って
●ミルクで割って
●ヨーグルトにかけて
●フルーツにかけて
●ハチミツをかけて
●フルーツジャムにかけて
●フローズンにして